地元出身の歌舞伎俳優 中村梅乃の
「歌舞伎の格闘(アクション)『立廻り』新人役者修行噺」
お待たせいたしました!
歌舞伎講座の第3弾、「中村梅乃の歌舞伎の格闘『立廻り』」が開催されました。
今回はゲストに梅乃さんのおとうと弟子、中村梅寿(うめとし)さんにもお越しいただき、
貴重なお話をたっぷりうかがいました。
昨年同様、講演会の幕開けは、梅乃さんからの「口上(こうじょう)」。
「口上」とは、歌舞伎独特の言い回しで、ご挨拶をすることです。
『 ― 隅から隅までずずずいっと、乞い願いあげ奉りまするぅ ― 』
講座前半の、梅乃さんと梅寿さんの対談では、立廻りの魅力についてお話いただきました。
実際立廻りの第一線で活躍されている梅寿さんに、修行のお話をたっぷり伺いました。
梅寿さんの名前の由来から、まずは立廻りの授業について。
先生のこと、トレーニングのこと、楽しかったこと、辛かったことなどについて
お話しいただきました。
お話の途中では、梅寿さんに体をはっていただいた部分もあります。
トレーニングでは、四分間体操といって、1分間ずつひたすら腕立て伏せや反復横とびなどをして基礎体力作りを行うそうです。
もちろん、この場では1分も続けてやりませんが・・・。
「家に帰ったら四分間体操をやってみよう!」と思った方もいるようです。
トンボの稽古法のお話しでは、実際にくるっと一回転していただきました。
三徳の見事な着地、素敵でした。
研修期間を卒業すると、いよいよ本興行に出演です。
立廻りの感想、稽古場について、タテ師のこと、避けては通れない体調管理や怪我のこと、
難しいと思うこと、やりがいなどについて、伺いました。
観劇するだけでは決してみえることのないお話に一同感心です。
休憩をはさんで後半は、より動きのある、得物(武器)や基本動作、
技についてのおはなしです。
刀や金棒などのほか、花の枝や傘も立廻りの得物として使われています。
得物を動かす動作にも、ひとつひとつ名前がついているんですよ。
この基本動作を組み合わせて、殺陣の流れを作っていきます。
解説を聞いたあとは、歌舞伎講座初の体験コーナーです。 休憩時間中に希望者を募り、
梅乃さんが引いたお二人に、実際の動きを体験していただきました。
梅乃さん、梅寿さんの指導の下、得物をもって、切ってかわして、決めポーズ!
とても楽しく、上手にできました!
最後に、梅乃さんと梅寿さんによる、この日のための特別な一幕を披露していただきました。
普段は女形の梅乃さんも、このときは力強く迫力がありました。
表情がしっかり見れるほど間近の実演はとても圧巻で、感動しました。
お客様からの拍手もしばらく鳴り止みませんでした。
歌舞伎講座終了後には、梅乃さん、梅寿さんよりプレゼントの配布が行われました。
昨年とは異なる意匠の一筆箋をいただきました。
歌舞伎好きの方、いままであまり歌舞伎を観たことがなかった方、小さなお子様からご年配の方まで、さまざまな方にご参加いただきました。
多くの方より、「楽しかった」「満足」「次回もぜひ」というお声をいただき、スタッフ一同も嬉しく思います。
多くの方に楽しんでいただけたようで、スタッフ一同もうれしい限りです。
これからも日本芸能の歌舞伎を、そして、地元出身の中村梅乃さんをより一層盛り立てて、応援していきましょう!