流山市立木の図書館|イベントレポート

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トップページ > イベントレポート > 2018年11月10日開催 地元出身の歌舞伎俳優 中村梅乃の「歌舞伎で感じる【秋】~芝居夜長噺~」

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地元出身の歌舞伎俳優 中村梅乃の
「歌舞伎で感じる【秋】~芝居夜長噺~」

毎回ご好評をいただいている、歌舞伎俳優 中村梅乃さんによる講演会。
これまで、夏に行っていましたが、今年は季節を【秋】に移し、秋の季節感を感じられる舞台を拝見させていただきました。
また、時間帯も18時からの講演ということで、夜の暗闇を活かした演出も楽しみました。

「歌舞伎で感じる【秋】~芝居夜長噺~」開始前舞台の様子

今年もたくさんのお客様にご来場いただき、ご用意した席がほぼ満席となりました。
そして、開始時間になると、「ゴーン」と鐘の音が六つ会場内に響きました。
その音の余韻が残る中、中村梅乃さんご登場です。

講師の中村梅乃さん

開始時間に鳴った、鐘の音六つ。
昔の時刻の数え方で、「暮れ六つ」=午後の6時を示すそうです。
まずは、ちょっとややこしい時間の数え方について、丁寧に解説していただきました。
例えば、「おやつ」の語源をご存知ですか?
八つ時=午後2時頃に食べる間食のことを表現したものという説があるそうです。

中村梅乃さんと中村梅寿さんの対談

本講演の副題にもあるように『秋の夜長』と申しますが、闇夜に必要な「灯り」について、小道具を使いながら解説していただきました。
燭台や行灯を梅乃さんが手に持つと、女形ならではの美しいしぐさが表現されていました。
また、ろうそくや油などをどのように節約しながら使用するか、当時の人々の工夫も垣間見ることができました。

観客席の様子

今回は、映像を交えてのおはなしもあり、秋を感じる代表的な演目の一場面をご紹介いただきました。また、月でお餅をつくウサギの仏教説話も聞かせていただきました。

観客席の様子

歌舞伎の舞台上には、春は桜、秋は紅葉の木が飾られることがあります。
しばしば、枝が「ぽきっ」と折れるハプニングが…!
実はこれ、小道具さんの仕込みの一つですから、慌てることはありません。
演出上、枝を武器にして立ち廻りをみせたりするのです。

客席で舞う梅乃さん1 客席で舞う梅乃さん2 舞台で舞う梅乃さん1 舞台で舞う梅乃さん2

舞台で舞う梅乃さん3

講演会の後半は、舞踊 長唄『秋の色種』をご披露いただきました。
本講演会のために、宗家藤間流師範 藤間涼花氏に振付けしていただいたものです。
スタッフが吹く虫笛の音を背景に、客席から梅乃さんが舞を舞いながら登場。
途中から挿入される三味線の音がとても印象的で、しっとりとした舞を拝見しました。
秋の風情がたっぷり感じられる舞台でした。

講演会終了後の中村梅乃さん

第4回目となる歌舞伎講座ですが、申込み受付開始日より多くのお客様からお申し込みをいただき、年々満員御礼となるタイミングが早くなっているようです。
例年多くのお客様から「次回の開催が楽しみだ」というお声をいただきます。

しかしながら、梅乃さんも益々多くの舞台でご活躍の身。今年は、特に梅乃さんのご予定がとても忙しく、スケジュール調整が難しかったのですが、そのような中でも講師を引き受けていただきました。
そして、素晴らしい歌舞伎講座にしていただき、スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。

機会がございましたら、梅乃さんご出演の舞台に足をお運びいただければ幸いです。

こぼればなし


歌舞伎舞台の秋の小道具

本講演のために梅乃さんがお持ち下さった、実際に歌舞伎の舞台で使用する小道具。
これらの小道具が舞台に並ぶと、会場内の空気が一気に秋色に染まりました。

中村梅乃さんの舞台写真展示

過去の歌舞伎講座パネル展示

講演の途中の小休止では、梅乃さんの公演写真のパネルや、過去3回の講演会の様子をまとめた展示パネルなどをご覧いただきながら、梅乃さんの衣装チェンジをお待ちいただきました。

おみやげのイチョウの葉

梅乃さんからの今年のお土産は、イチョウの葉。これは、栞として使うのに調度良いのですよ。図書館の本に挟み忘れたまま、ご返却してしまわないよう、お気を付けくださいね。

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