流山市立木の図書館|イベントレポート 7月28日開催 <教養講座> ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」

流山市立 木の図書館

流山市名都借313-1 TEL:04-7145-80002018年10月の開館時間:火~土曜日 9:30~19:00/日・祝 9:30~17:00 ※10月の休館日は1・9・15・22・29・31日です。

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<教養講座> ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」

「ヒストリーカフェ」は、飲み物を飲みながら、お菓子を食べながら、ご参加者同士でのディスカッションもはさみつつ歴史の知識を深めていただく講座です。
今回のテーマは、「向小金で暮らした縄文人」。
1万年前、この地にも縄文人が住んでいたのでしょうか…?

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」受付写真 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」飲み物コーナー

会場は木の図書館イベントではおなじみの、東部公民館。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」参考図書 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」発掘資料

受付をすませた後は、使う用紙のセットを選んでいただきました。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」こどもの部開始前の様子1 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」こどもの部開始前の様子2 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」こどもの部開始前の様子3

材料は、柄の用紙、画用紙、厚紙、透明フィルム、ゴムなどでした。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」こどもの部 挨拶 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」講師の流山市博物館学芸員 北澤滋さん ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」講師の自己紹介スライド

最初はじゃばらについての説明です。
じゃばらは漢字で「蛇腹」と書くとおり、蛇のお腹のような形状・模様となります。
ポケットを広げた時には、声が上がっていましたね。
折り方を覚えたら、他のものにも応用が出来そうです。

それでは、いよいよ作業開始です!
画用紙を切り出し、最初はじゃばらポケットを作ります。
じゃばらに折るのはなかなか難しかったですね。
折った後は、仕切りをつけてポケット完成です。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」縄文時代について考えてみよう ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」ディスカッション中1 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」ディスカッション中2 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」考えたことを発表

縄文時代は、今より気候が暖かく、流山まで(さらには群馬県までも)海があったそうです。
生活に適した海沿い・水辺から、たくさんの遺跡が発掘されました。
当時は海がそばにあったため、今は海がない流山にも貝塚が残り、そこから縄文人が何を食べていたのかなど、生活の様子を推測することが出来ます。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」スライド:縄文時代の遺跡の分布 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」スライド:縄文時代の時期区分 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」スライド:縄文時代の海岸線

次は土器についてです。
縄文土器をよく観察すると、何が分かるでしょうか?
見るだけでなく、さわったり、持ってみたりします。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の観察1 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の観察2 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の観察3 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の観察4 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の観察5

かたち、模様、重さ…
用意された6つの土器は、それぞれ違いがありました。
どれも流山で発掘されたものですが、作られた「年代」が違いました。
1万年も続いた縄文時代、土器の特徴は徐々に変わっていったことがわかります。
共通点は、色が下のほうが赤茶色っぽくて、上のほうが黒くなっていること。
これは、土器を使って煮炊きする際、土に埋めて使ったため、火にあたったところが黒くすすけているのです。
模様も個性が現れています。
「縄文土器」と呼ばれる元になった、縄を使って模様を付けたものだけでなく、貝の表面のギザギザした部分をつかって模様を付けたものも見つかっています。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器からわかること ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」貝の殻 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」貝の殻をつかって土器に模様をつける ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の観察からわかることをまとめる

縄文人は、どんな道具を使って何を食べていたのでしょうか?
遺跡からは、いろいろな種類の木の実や貝殻、動物・鳥・魚の骨が見つかっています。
これらの食べものを、石や骨を材料にして自分で道具をつくり、
それを使って取っていたのですね。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」その他の発掘物の解説 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」その他の発掘物1 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」その他の発掘物2 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」その他の発掘物3

ドングリをすりつぶす石の道具はリバーシブル仕様!
石の上の面・下の面を上手く使い分けて、すりつぶしていたようです。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」ドングリをすりつぶす石器

こちらは縄文土器の展開図。模様の様子がよくわかります。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」縄文土器の文様の展開図

縄文時代の家はどんなものだったのでしょうか?
写真の遺跡からは、真ん中に煮炊きする場所があり、
手前が玄関のようになっていることが分かります。
さらに、一度住居をたてたあと、家族が増えたためか、少し「増築(拡張)」したようです。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」縄文時代の住居跡

「縄文人は服を着ていたの?」という質問がありました。
衣服は土器のように土の中に残らないため、はっきりと確実なことは分からないようです。
ただ、発掘された土器の底に、植物を編んだ布のようなものの上に置いた形跡が見られる(=布を編む技術があった)など、縄文人が服を着ていたと考えられる証拠の断片が、遺跡から見つかるのだそうです。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の底からもわかることがある

博物館などではガラスケース越しに見ることがほとんどの縄文土器を、
くっつきそうなくらい近くで見たり、触ったり、持ち上げたり・・・!
とても貴重な体験が出来たのではないでしょうか。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」こどもの部終了

【一般向けの部】・・・13時~14時30分

一般向けの部は、小学生向けの倍の人数、10代から80代まで幅広い年齢層の方々にお申し込みいただきました。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部開催前の様子

引き続き、講師は北澤さんです。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部開催

大人のみなさんも、本物の縄文土器を観察しながら、テーブルごとにディスカッション・発表していただきました。 事前にテレビ等で興味を持ってこられた方、実際の発掘作業に参加された方、縄文時代に詳しい方等々、それぞれに縄文時代を想像していただきました。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察1 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察2 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察3 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察4 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の観察5 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器の観察6

「土器をわざと壊したのではないか」という質問がありました。
土偶は災いよけなどの目的でわざと壊したりしたそうです。
土器もわざと壊すことがあったかもしれません。

破片の散らばり方は、分かりやすくかたまって見つかったり、同じ土器の破片が随分はなれたところで見つかったり、どうしても見つからなかったりするそうです。
(テーブルの縄文土器のパーツに書かれた小さな文字は発掘された場所を示しているとのこと。見つからなかった部分はところどころ修復されています。土器の下半分くらいが無いものもありました。)

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」土器を観察してわかったことをホワイトボードにまとめる

小学生向けの部でも紹介された縄文人の家の跡。
増築(拡張)のお話をすると、 「いろんな時代の遺跡が重なったりしないのか」と質問がありました。
「あります!」
1万年続く縄文時代の遺跡の上に、その後に続くそれぞれの時代の遺跡が重なると、発掘・調査はさぞかし大変なのでしょうね。 時代ごとに海岸線が移動するので、重なり具合もそれに影響されます。

長い縄文時代、家の様子も四角や丸、柱の位置・数、貝塚の位置などなど変化していきます。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」縄文人の住居跡

前ヶ崎九反歩遺跡は、マンション建設に伴う調査で発掘された遺跡です。
この講座のチラシに掲載している縄文土器も、ここで発掘されたものだそうです。
実際発掘作業に参加された方が、貴重な写真をもってきてくださいました。
現在そのマンションに住んでいらっしゃる方が参加されており、感慨深げなご様子でした。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察1 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察2 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察3 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察4

ここ以外にも、○○の横の森で~等々、身近な地名が飛び出し、1万年前の縄文時代がとても身近なものに感じられました。

土器以外の発掘資料を囲んで、解説を聞きます。
発掘されたものからは、思いのほか豊かな食生活を送っていたのでは、
ということがわかります。
ウナギやフグも食べていたのだとか!
しかもウナギは結構な量を食べられていたと考えられるそうです。
今まさに少なくなってしまっているウナギの話には、「おぉ~!」と言う声があがりました。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察3 ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」大人の部 土器の観察4

道具を大事に使っていたこと(割れた土器の破片を簡単に捨ててしまうのではなく、漁の網を投げる重しにするなど再利用していた)、
植物を使って、しっかりとしたカゴやポシェットを作る技術があったこと、
このあたりでは採れないはずの「黒曜石」が発掘されていると言うことは、「黒曜石」が採れる地域の縄文人と交流や取引きがあったのではないかということ
等々、縄文人にますます興味がわいてくるお話が聞けました。

遠い昔とはいえ、私たちと同じ土地に暮らしていた縄文人・縄文時代の生活がぐっと身近に、
魅力的にも感じられた1時間半でした。

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」縄文人の住居跡

ヒストリーカフェ「向小金で暮らした縄文人」縄文人の住居跡

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当日は台風の予報が出ており講座を開催できるか心配な状況でしたが、午前・午後とも雨が降ることも無く無事終了できました。 ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

また、アンケートにもご協力いただき、ありがとうございます。
小学生向けの部・一般向けの部ともに「参加してよかった」「満足」というご回答を
一番多くいただけました。

「もっと知りたくなった」という感想を書いてくださった方は、
ぜひ博物館・図書館をフル活用して、さらに知識を深めてください。
その他様々なご意見・ご感想を今後のイベント企画・図書館運営に反映していきたいと思います。

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